どんな仕事でもミスは必ず起きます。
もちろん製パンの仕事にもミスはつきものです。
最終的にお客様の口に入る物ですから、常に緊張感を持って仕事に取り組んではいますが、やはり大なり小なりミスが起きてしまいます。
よくある(あってはいけないのですが)事例としては‥
・仕込みの計量ミス
私は砂糖18グラム入れる所を180グラム入れた事があります。
・オーブンの焼成ミス
予約のメロンパンを全焦がしした時は、ほっぺをつねって夢じゃないと確認した後に逃げようと思いました。
・成形不良によるロス
単純に成形が下手くそで、商品にならない事もあります。これもかなりへこみます。
その他諸々のミスをちょくちょくしつつ、今日もパンを作っています。
私は全くの未経験でこの世界に入った為、空間把握能力に乏しく、視野も狭く、生来の不器用さもあり当初は苦戦の連続でした。
ただ、先輩職人さん達は意外?にもミスには優しいです。
何年やってる人でもミスはします。
何十年戦士というベテランの方でも、焦がしたり、仕込みをミスしたりと、どうしても失敗してしまう事はあります。
大事なのは同じミスは繰り返さない事です
もちろん中には、他人のミスには引くほど厳しいのに、自分のミスに対しては、
「この世界はミスがつきものだからさ」
とヘラヘラしてる人もいますが‥
尊敬する職人さんに言われた言葉があります。
「意識すれば今すぐにでもできる事を大切にしなさい」
という言葉です。
また、
「できないとやらないは違うよ」
とも言われました。
未経験を言い訳にして甘えないように、何とか昨日の自分より成長する事。(当社比)
そして、掃除や道具の扱い等、意識すればすぐにできる事を大切にする事。
そうやっていくうちに、新しい仕事を任されたり、ポジションに空きができた時に優先してもらえたりするようになっていきました。
最後に、
私は底意地が悪いと思いつつも、反面教師として見てしまっていた先輩がいました。
絶対に起こしてはならないミスがあります。
それは、
異物混入です
これは当然ですよね。
やはり、お客様の手に渡るか、渡る前かで、事態の深刻さは大きく変わります。
その先輩は何度も異物混入をしてしまう方でした。
材料の封の開け方や、道具の取り扱い等、とにかく雑で、怒られるを通り越して、もう呆れられていました。
当然その方の信頼と信用は底値であり、
新しい仕事を任される事はありません。
1つのポジションに慣れきってしまい、同じミスを繰り返す。
それだとやはり、仕事も楽しくないと思います。
未経験でこの世界に入ってから、落ち込む事もありますが、基本的には楽しい事ばかりです。
もしも、
「パン屋で働いていてみたいけど未経験だし」
と悩んでいる方がいましたら、
ヤル気と体力と意識があれば楽しい事ばかりなので、是非思い切って飛び込んでいただきたいと思います。
ちなみに、悩む様でしたらとりあえずアルバイトから始めるのもオススメです。純粋にパン作りだけに集中できるので。
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